歴代メダロット対戦ヒストリーその3

 様々な調整が施されて、狂っていたゲームバランスが大きく見直されたメダロット5。

 しかし、子供時代はパーツのダメージがデフレしているので、雑魚戦すら結構難しく思った方も居るのでは? お手軽に火力を出せるパーツが少ないんですよね。

 成功×2と狙い撃ちを組み合わせたり、継続で削りまくったり、過去作品とは違った戦術がスタンダードになります。

 

 朗報は症状格闘パーツが遂に日の目を見る刻が来た

 

 パーツの威力が÷2となっていたので、3と4は低いダメージしか与えられず、症状が強力でもビーム撃った方が早かったので遠ざけていたと思います。(本当はnaviからの調整です)

 5では威力がそのまま反映され、症状効果も応じて効果が高くなっております。

 語るまでもなくヴェイグマンの地位は症状格闘の地位と言っても過言ではないです。

 

 ちょっと言い過ぎですけど、役立たずの束縛が殆ど停止状態となって相手の行動を封じてしまいます。成功が高いとクリティカル発生率が高くなる、ヴェイグマンのパーツ、特に頭は「75」と打ち間違いを疑うレベルで重力パーツよりも高いです。

 先述の成功二倍コンボや索敵の支援で、クリティカルすれば100越えも難しくありません。

 レッドアンテナの頭パーツも強く、基本値が31でここから上乗せされていきます。継続ダメージは最低でも「15」

 ……今までの症状からしたらありえない数値が簡単に出せます。3や4でも飛行足に敵影感知などの工夫をすれば出来ますが、素で15も出せるのは高火力を打ち込むよりも「お手軽」なんです。

 

 腕の症状は冷却が重いパーツが多い(特に停止、強力故に仕方ないバランス)ので、もっぱら頭パーツが選択されます。タマムシ系統メダは結構軽いと優遇? されてますね。

 

 前作のヤベー行動やMF(フォースアップ、遠隔地雷などの戦犯)は全て削除されております。

 全体停止と同じ効果の物は、あるにはあるのですがメダフォース改めメダスキルは、「1ロボトルで一回しか使えない」「先行入力で発動出来ない」という全メダスキル共通制約と「全体停止=フリーズサンダーの効果時間が短すぎる」ので、バランスブレイカーには到底なり得ません。

 

 メダロット5は「メダルとパーツとの相性」が非常に重要です。

 過去作品は「相性を無視しても強いMFが使えるメダルを付ける」のはしょっちゅう(というか当たり前?)でしたが、今までと同じめちゃくちゃな戦術は出来ません。

 地道にパーツで破壊していくので、早期よりも長期目線でパーティを組む必要が出てきました。永続的に効果がある「相性」が真価を発揮してきます。

 また20レベル上がれば補正値も1増加します。

 最大で+13も増加します。(カブトとクワガタのみ)

 相性が一致すれば防御性能、行動速度、成功など、恩恵は沢山ある...のはラスボスが教えてくれるはずです。

 

 発売当初の環境はシンザンorクロトジル、レッドフェイス、バグジュヘッドを中心に殴りまくって倒す、ビートダウンが主だったと思われます。

(現代でもわりと通用します)

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 さて、クラシックス発売後の環境。

 まずは↑などの入手不可なパーツが手に入りました。

 特にパワーレッグは装甲が135もあり近接も33、アンチシーすら簡単に耐える規格外の性能を誇る潜水パーツとして、かなりの採用率が見込まれております。

 先述の回復バナナパーツも併用するのがデフォでしょうか。

 

強そうな戦術一覧

・クリット増加

 索敵も重ねて簡単に大ダメージを連発。ブリリガーターとの併用は驚異的。症状格闘も組み合わせるとスタンダードながら、非常に厄介。

・「きょうか」頭部

ザクロストン、デッドアズ、高性能の強化パーツを装備させ只管攻撃。

・チャージデストロイ

放熱が重いデストロイをサポートし、びゅんびゅんダイレクト攻撃を繰り返す。今作のデストロイは避けれますがそれでも強い。感覚は弐コアや真型と同じ。

・ちけいあいしょうむし

通信ロボトルのフィールドはランダムです。過去作品の「全てアンビリカル」に似たような構想として、全機体浮遊にさせ安定した速度を約束させます。

・ヴォルカノン

エルヘッドなどで固めて三連発。単純ながら一定の成果は出せそうですが、万一耐えられたら終わる。症状もかなり辛いので存在感はありつつ使用者はいない印象。

・ファストチャージ

開幕全体急速チャージで盤面を整えたり、サクリファイス連打で相手を倒すなど。

 

よく使われそうなパーツ、行動一覧

シンザン一式。

純正で戦えてしまう。左は換装もある。

・ブリリガーター&ショックダイン。

高い成功での狙い撃ち貫通。

・ヴェイグマン一式。

各パーツがとても強い。特に頭の採用率は特筆すべき点で、必ず警戒は必要。

・きょうかパーツ。

装甲は低いが枠が余った、さらなる攻撃性能を求めるなら。

・さくてきパーツ。

キヌゲズミーとファインダーのほぼ二択。威力が高い。

・デストロイパーツ。

一通り揃ってますが解禁された、ドコカノオージが多いかな。

・ヒットセラーの両腕。

バランス調整でやっとマトモな運用が出来るようになりました。貫通するのは強い。

・パワーレッグ。

潜水はこれ一択。装甲が高すぎる。

・飛行脚。

男型はほぼイナホッパー。女型はベリルリングかルビライダー。推進高ければそれだけで有利なのはご存じ。

 

採用率が高そうなメダル一覧

・カブト

リーダースキルは使い難いが、相性補正を掛けたいパーツが狙い撃ちなので重宝。

・クワガタ

クリット増加を抜きにしても、ドコカノオージを最大限利用する為には必須。

・メダカ

地形を考えずに構築出来るのが。

・シロチョウ

イナオセンやヴェルデライト、応援行動とも相性がいい。痒いところに手が届く。

トカゲモドキ

レックス一択。脅威の射撃熟練度レベル5。

・アマガエル

エリオプス一択。驚愕の格闘熟練度レベル5。

タマムシ

アマガエルの劣化臭があるが、症状が強力な作品なので充分。

・スズメ

充填カット、攻撃的なシロチョウとして考えてもいい。

・キヌゲネズミ

ファストチャージに集約されている。

 

 同じ行動は殆どのパーツが属性を揃えさせられておりました3~4。

 同じデストロイでも今作は、妨害だったり速度だったり威力だったりと、属性がバラけているので戦略に合ったパーツを見つけやすいです。

 

 クリティカルを出した方が間違いなく優位なので、コンボマークも重要で初手で奪って成功×2のループが出来るのが理想論。対人ではかなり困難ですが、成功×2くらいは意識して奪いたいところ。

 

 パーツ単体での強さよりも、チーム体位や他のパーツとの組み合わせが大事になります。3~4と比較すればもの凄くマトモなロボトルが期待できます。

 取れる選択肢は(強いか弱いかは別として)仕様が一新されたので、4よりも少ないですが窮屈さは殆ど感じません。

 

 まだまだ開拓中ですが5はこんな感じでしょうか。

 ガチ対戦でも純正採用を検討できるのは、今作品からなのかもしれないです。

(2のゴッドエンペラー? ガチで純正は流石にいなさそうだが)